2013/08/09
なかなか撮れません

フィルムカメラを買ってから、一年と少しが過ぎました。
フィルムカメラを買ってからは、買う前までに抱いていたイメージが音を立てて崩れていきました。イメージというより、思い込みと言った方が適切かもしれません。フィルムの一眼レフに限らず、デジタルの一眼レフを買った時も同様でしたが^^;
言うまでもありませんがデジタルカメラの場合、メモリーカードを買えば何枚撮ろうとも追加の費用はほどんど発生しません。フィルムの場合はフィルム代、現像代、プリント代など、一枚の写真を手にするまでに費用が発生します。そのせいもあり、デジタルカメラのようにとりあえず撮ってみて、気に入らなかったらもう一枚って雰囲気にはならず、撮りたい!って思いから、シャッターを切るまでの時間がデジタルカメラよりも長くなる傾向にあります。
撮りたいなって思って、ファインダーをのぞき、やっぱり違ったなと思ったら撮らないのがフィルム、とりあえず撮るのがデジタル。いまのところそんな感じです。
そんな事を繰り返しているとフィルムで撮る写真の枚数はそれほど多くはならず、実は撮りたいモノって本当はあまりないのではないだろうか?と思ってしまう事もあるのですが、プリントまでの費用を考えなければ実際はもっと撮っているかもしれません。
デジタルカメラの最大の利点は写真を仕上げる際に、頭の中のイメージと実際の仕上がりを自分自身でコントロールしやすいということではないかと思います。
フィルムカメラの場合、自分自身で現像からプリントまでする場合は別ですが、一般的には近くの写真屋さんへ現像とプリントを依頼して、写真を受け取ります。撮影は自分の思いが反映されますが、プリントの際には現像とプリントを担当される方の思いが反映されるため、写真を受け取った時に必ずしも自分の頭の中にあるイメージにならない事もあります。
最近のフィルムカメラの自分自身の中のテーマは伝わる写真。プリントを受け取った時に、撮りたいなと思った時の気持ちがうまくでていてくれたらすごく嬉しいですね。
フィルムカメラをあたらめて使ってみて、フィルムカメラのいいなと思うところは光の雰囲気がしっかりと撮れる!という事ではないかと思います。上手くは言えないのですが、光に境目がないというか、光が広がっている様子がしっかりと撮れるというか。デジタルカメラの場合だと、光が連続しているというよりも、一つ一つが独立した光で、それが隣り合う事で一つの光になる。そんな感じでしょうか???
フィルムの方が絶対いい!その逆にデジタルの方が絶対にいい!そんな事にはあまり意味がなくて、撮りたいなと感じた気持ちを素直に撮れるカメラを選ぶことが大切なのではないかなと思う今日この頃です。
あれっ、タイトルからそれてしまいました^^;